医者の競争社会化

以前、何かの記事で読んだのですが、歯医者というのは現在、過剰傾向にあるそうです。人口10万人に対しての歯医者の適切な数が50人。それに対して現在の数はおよそ70人前後と、結構な過剰ですね。開業している歯科医院の数もかなり多く、コンビニ並みの数があるそうです。そうやって考えますと、同じ医療系の仕事でも万年人材不足の医師や看護師など大きく違いがありますね。
人材不足はそれはそれで問題ですが、過剰なのもそれはそれで問題です。というのも、昔は高給取りとして有名だった歯医者ですが、近年はワーキングプア状態の歯科医もいる、というのです。単純に増えすぎたせいで、歯科医1人に対しての診療費からの報酬が下がった、ということになります。調べてみると、年収300万円以下という方もいらっしゃるようで、医師の収入としてはかなり低い部類どころか、一般のサラリーマンよりも下という結果です。場合によっては契約社員とかと同レベルですね。原因としては先も述べましたが過剰による患者の取り合いと診療費の制度そのものの話ですか。後者は細かすぎてちょっとわかりづらかったのですが、前者ならよくわかります。要は競争が激しくなった、ということです。生き残る為には治療の質を上げたり、費用を抑えるなどの営業努力が必要になりますから、患者側には良い話なのかもしれません。今後どうなっていくのかはわかりませんが、どちらにも良い方向に進んでほしいものです。